二世議員は是か非か!?
城内実さんのブログで、『◎ 政 治 ◎ 二世三世議員と仙人』と題して二世議員について述べられている。基本的には、反対という姿勢のようだ。非常に理解できるが、私はあえて法律や条例などで規正することではないのでは?と予ねてから思っている。戦後の総理大臣は、29人だがそのうち11人が二世・三世の議員である。総理大臣になる一番の近道は、政治家の子どもに生まれればということになる。正直異常な割合かも知れない。古いデータで申し訳ないが、2003年の総選挙(衆議院選挙)での国会議員に対する二世三世議員の割合を示したデータである。自民党の世襲のすごさが際立つ、民主党ですらも4人に1人は世襲である。この理由が江田五月参議院議長のホームページに書いてあった。2003年の総選挙での当選者に対する世襲議員の割合である。
●自民党は244議席中126議席(51.6%)(前回は241議席中126議席(52.3%))
●民主党は176議席中 48議席(27.3%)( 〃 125議席中 32議席(25.6%))
●公明党は 34議席中 3議席( 8.8%)( 〃 31議席中 2議席( 6.5%))
●共産党は 9議席中 2議席(22.2%)( 〃 20議席中 2議席(10.0%))
●社民党は 6議席中 0議席( 0.0%)( 〃 18議席中 1議席( 5.6%))
●無所属の会 1議席中 1議席(100.0%)( 〃 4議席中 2議席(50.0%))
●無所属は 9議席中 5議席(55.6%)( 〃 9議席中 4議席(44.4%))
2世3世議員データバンクより引用
かなり昔に書かれた文章のようだが、理由自体は余り変わっていないように思う。江田五月氏自身も世襲議員なのだが、立候補の6年も前に亡くなっていたそうである。世襲とは、利権構造が作り出したシステムだということがよく分かる。この文章の出だしにも書いた通り、私自身は世襲に対して完全に反対という立場はとってはいない。しかし、自民党の半数、民主党の4分の1の議員が世襲ということに対しては、アレルギーが当然ある。当然、利権構造を破壊しようと思えば、世襲を規制すればよいのかも知れないが、世襲を規制すれば、麻生太郎前幹事長も平沼赳夫元経産相も中川昭一元政調会長も政治家でないわけである。平沼赳夫元経産相を世襲と呼ぶかは議論が分かれるかもしれない。少なくとも、優秀な政治家も世襲議員の中に多くおり、地域の代表としての道を閉ざしてよいものであろうか。何処までを世襲と呼ぶのかも非常に曖昧である。法律にするのであれば、実子なら世襲とするのか、孫でも世襲なのか養子はどうかなど様々な線引きが考えられるので法律としては成立させにくいのではないだろうか。規制する場合も、同じ選挙区から出てはいけないとか、同じ政党から出てはいけないなど考えれるが、地域の市民から慕われる人物が世襲であることは多いのではないか。利権と人物のどちらを取るかは非常に難しい問題である。私は、政党として世襲議員はなるだけ公認しないなどの措置は必要だと思うが、法律として制定するのは如何なものかと思うのである。政党として公認されない世襲候補が、無所属で勝ち抜いて政治家として歩む姿は、正直見てみたい。政界では、選挙に有利な条件として、三バンというのがある。ジバン(地盤)、カンバン(看板)、カバン(鞄)の三つのバンである。地盤とは、業界や労組や後援会のような力のある組織のこと。看板とは、知名度。鞄とは、豊富な資金源あるいは集金ルートのことだ。
二世議員に代表されるいわゆる「世襲議員」は、この三つをそっくり先代から受け継ぐから、きわめて有利というわけだ。ところが私の場合は、江田三郎という大看板を引き継いだということでカンバン、つまり知名度の点では二世の恩恵まことに大だが、父の死は選挙の六年も前だし、父の選挙区は岡山二区で、岡山一区の私と選挙区も違い、資金源はまことに細々とした野党議員だから、ジバン、カバンの恩恵は他の二世とは比較にならない。それで、二世扱いはそれほどなかったのだろう。
世襲議員は、圧倒的に自民党に多い。自民党の場合、後援会というのは利権の統合である。後援会の人々はその議員がいることによって利権の構造を築いているのである。その議員が死んだ場合、利権の構造をこわさないように、どうしても後釜に誰かを据えなければならない。縁もゆかりもない者を据えれば、後援会は機能せず分裂解体してしまう。いちばん座りのよいのは先代の妻や子供である。後援会にとっては、二世がどうしても必要なのだ。
たとえばここにある土木会社(土木建築業は特に政治と密接なつながりがあるのだが)があるとしよう。高速道路を作ったり公共施設を建てたりする仕事があると、それを請負う業者が必要となる。この土木会社が自社と非常に関係の強い議員を持っている場合、その議員を使って仕事を請負おうと画策する。
土建業者はその下に膨大な下請けや材料供給の業者等を抱えている。関連業者をも含めた土建業者にとっては、企業の体質からしても、この軍団のために仕事をする国会議員は必要不可欠だ。そこでそのために働いていた代議上が死んだり引退したりした場合、どうしても次の者を必要とする。死活問題となるのだ。
利権の構造も人のつながりであるから、後釜に先代と緑もゆかりもない者を据えれば、そのまま維持することはできない。これまでのつながりをそのまま維持し続けるために、どうしても妻や子供でなくてはならない。それがだめなら、あえて養子縁組したりして二代目をつくりあげる。秘書というケースもあるが、何といっても血縁がいちばん良い。秘書だと、やっかみなど人間の複雑な感情がからんでしまう。もっとも血縁同士でそれこそ血で血を洗うケンカをする人もいるが、名前まで先代と同じ名前に変える人もいるのだから、政治家の一統は一種の銘柄ともいえる。「お世継ぎ」と呼ばれることもあるようだ。
国会議員/お世継ぎ議員より引用
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